札幌で観測史上最も早い夏日 16日も気温上昇 十分注意を

道内は15日も高気圧に覆われて各地で気温が上がり、札幌市では観測史上、最も早く25度以上の夏日となりました。16日も気温が上がる見込みで、気象台は、今の時期はまだ体が暑さに慣れていないため体調管理に十分注意するよう呼びかけています。

札幌管区気象台によりますと、道内は15日も高気圧に覆われ、南から暖かい空気が流れ込んでいる影響で、午前中から各地で気温が上がりました。
15日日中の最高気温は▼遠軽町生田原で27.2度、▼置戸町境野で26.5度、▼日高町で26.4度、▼札幌市で26.1度などと各地で25度以上の夏日となりました。
日高町など15の地点で、4月としては観測史上最も高い気温となったほか、札幌市で4月15日に夏日となったのは、明治10年・1877年に観測が始まって以来、最も早いということです。
道内は16日も内陸部を中心に気温が高い状態が続く見込みで、日中の最高気温は旭川市で24度、北見市で23度、札幌市で20度などと予想されています。
気象台は、今の時期はまだ体が暑さに慣れていないため体調管理に十分注意するよう呼びかけています。
【夏日の札幌市では】
観測史上、最も早く夏日となった札幌市。
大通公園では、半袖になったり冷たい飲み物を飲んだりして涼む人たちの姿が見られました。
このうち、5歳の娘を連れて訪れていた30代の女性は「冬物の服しかなかったので急きょ、子どもに半袖の服を出しました。暑いですが、外に出るにはこのくらいの気温のほうが過ごしやすいです」と話していました。
また、80代の男性は「コートを持ってきましたが、暑いのでリュックサックの中にしまいました。今、着ているジャケットもいらないくらい暑いです」と話していました。
【暑さでJR宗谷線の運行に影響も】
JR北海道は、気温の上昇に伴ってレールが変形するおそれがあるとして、15日午前10時すぎから午後5時前までの間、宗谷線の名寄と問寒別の間でレールの点検などを行いました。
この影響で宗谷線では、稚内発旭川行きの特急サロベツ4号におよそ2時間半の遅れが出たほか、普通列車2本にも遅延が発生しました。