札幌 雪道で転倒して救急搬送 過去最多の約1800人

この冬、札幌市では雪道で転倒して救急搬送された人がおよそ1800人とこれまでで最も多くなりました。真冬でも気温が上昇する日があり、路面が「つるつる」になったことで転倒する人の増加につながったとみられます。

札幌市消防局によりますと去年11月から3月までに札幌市内の雪道で転倒し救急搬送された人は1795人で、記録が残っている2003年度以降では最も多くなりました。
発生場所は歩道上での転倒が全体の7割を占めたほか、時間帯別では午前8時台が164人と最も多く、次いで午前9時台が144人などとなっていて、朝の通勤・通学の時間帯の発生が多くなっています。
また年代別では60歳以上が全体のおよそ6割を占めています。
このシーズンは真冬でも気温が上昇する日があり、降り積もった雪や氷の表面がとけたり凍ったりすることを繰り返して路面が「つるつる」になる日が多かったということで、市消防局は転倒する人の増加につながった可能性が高いとしています。
一方、道によりますとこの冬の雪による死傷者の数は195人でこのうち除雪作業中に屋根から転落するなどして60代から80代の男女9人が亡くなったということです。