ドローン“置き配” 上士幌町で課題解決に新装置

ドローンによる荷物の配送サービスが行われている上士幌町で、ドローンが配達した荷物を雨などに濡らさずに保管できる装置が開発され、報道陣に公開されました。

開発された装置は幅1.4メートル、奥行き1メートル、高さ80センチのアルミ製で、ドローンが着陸して荷物を離すとインターネットを介してふたの開閉が遠隔で操作できるようになっています。
12日、町内の施設で行われたデモンストレーションでは、開発担当者が、装置に荷物を置いて、ふたが閉まるまでの流れが報道陣に公開されました。
上士幌町では、去年12月から、補助者や標識なしで人のいない場所の上空にドローンを飛ばす「レベル3.5」の飛行による新聞などの配送サービスが市街地から離れた農村地域で行われています。
ただ、通常の配送でもいわゆる「置き配」の希望者が多いため、ドローンで置き配した際は雨や雪で荷物が濡れてしまうことが課題となっていました。
上士幌町デジタル推進課の梶達課長は「農村地域では当たり前の置き配がドローン物流における課題となっていた。この装置が量産化されて家庭にも1台置けるようにしたい」と話していました。
町では、今後も実証実験を重ねて、将来的には複数の場所に設置することを目指したいとしています。