福島町 有害駆除した野生動物 微生物で分解する施設が完成

エゾシカなどによる農作物被害が深刻化し、有害鳥獣への対策が求められる中、道南の福島町で駆除した野生動物を微生物で分解する装置を備えた施設が完成し、11日、しゅんこう式が行われました。町によりますと、この装置の導入は道内で初めてだということです。

今回導入されたのは、有害駆除された野生動物を微生物の力を利用して水と二酸化炭素に分解する「減容化処理装置」で、町はこの装置を備えた施設を総事業費およそ1億円をかけて道内で初めて整備しました。
11日はしゅんこう式が行われ、鳴海清春町長は「現場での処理作業の効率化によって、ハンターがこれまで以上にヒグマやエゾシカの処理に専念できると期待している」とあいさつしました。
福島町ではエゾシカやヒグマなどによる農作物被害は年々増加し、多くの有害鳥獣の捕獲が進められています。
その一方で、捕獲から解体処理までを担っているハンターはわずか3人と負担が大きく、今回の新たな装置の導入により、作業の効率化が図られると期待されています。