【独自】道立近代美術館 道が改修などの整備方針まとめる

老朽化が進む道立近代美術館について、道は改修や建て替えなどの整備方針をまとめました。今後は試算した費用や環境への影響などを踏まえ整備計画を決定することにしています。

札幌市中心部の近代美術館と知事公館は施設の老朽化が進んでいて、道は自然環境や歴史的建造物を維持しながらエリア一帯を総合的に活用するための方策を検討しています。
このうち美術館の整備方針について、道が3つの案をまとめたことがわかりました。
それによりますと▼いまの建物を改修する案は作品を保管しておく「収蔵庫」を増築することで展示スペースなどを拡大するとしていて、費用は75億円から95億円と最も抑えられ、工事による休館の期間は2年と試算しています。
▼同じ場所で建て替える案はいまの建物を取り壊して目新しいデザインを採用し展示スペースの規模や配置の自由度も高まるとしていて、費用は165億円から200億円、休館の期間は4年となっています。
▼移転して新築する案は建て替え案と同様の機能の建物を新設しますが、300メートルほど東にある知事公邸の跡地を活用することで、費用を150億円から185億円に抑え、休館の期間も1年に短縮されます。
道は今回の試算や環境への影響をもとに道議会などの意見も踏まえて整備計画を決定することにしています。