国立公園指定へ 環境省の自然保護官事務所 新ひだか町に開設

日高の新ひだか町に環境省の自然保護官事務所が開設され、「日高山脈襟裳国定公園」の国立公園への指定に向けた調整や野生動物の保護などにあたることにしています。

環境省の自然保護官事務所は、新ひだか町の観光情報センターの中に開設され、8日、開所式が行われました。
式には、地元の自治体や環境省の関係者などおよそ20人が出席し、新ひだか町の大野克之町長が「この事務所を中心に連携を取りながら、しっかりと国立公園化に向けて進んでいきたい」とあいさつしました。
「日高山脈襟裳国定公園」は、多様な動植物や氷河時代に作られた地形など、貴重な自然が存在することから、環境省がことしの夏ごろに国立公園に指定する方針で、新たに開設された事務所は、主に日高地方で指定に向けた調整を担うことにしています。
また、希少な野生動物の保護なども重要な役割となっていて、国立公園に指定されたあとも自然環境の管理に継続してあたることになっています。
この事務所に常駐するレンジャーの草留大岳さんは、「期待に応えられるよう地域のみなさんと連携を深めて国内外に誇れる国立公園にしていきたい」と意気込みを語りました。