過去のアイヌの研究 真摯に反省 日本文化人類学会が謝罪声明

明治から昭和にかけて、研究者がアイヌ民族の遺骨を墓から掘り出して収集するなど、過去に行ってきた研究について、日本文化人類学会は、アイヌの人たちに謝罪する声明を発表しました。

アイヌの研究をめぐっては、明治から昭和にかけて遺骨が墓から掘り出され、不適切な管理も明らかになり、返還を求める訴訟が相次ぐなど問題となっていることから、現在、日本文化人類学会や北海道アイヌ協会などの4団体で研究倫理に関する指針をまとめるための協議が進められています。
その中でアイヌの人たちから「これまでの研究姿勢を謝罪すべきでは」との声が上がったため、学会は対応を検討した結果、謝罪する声明をまとめ、先週、開かれたオンラインの記者会見で内容を説明しました。
声明では、過去の研究によるアイヌの人たちの心の傷は今でも消えるものではないという認識が欠けていたなど、反省すべき点は残されているとした上で、「過去の研究姿勢をあらためて真摯に反省し、心から謝罪の意を表明する」としています。
日本文化人類学会の真島一郎会長は「アイヌの人たちが受けてきた過去の苦痛は今も続いている。今回の謝罪は、未来につなげるための一歩であると考えている」と話しています。