十勝地方で特産のナガイモの春の収穫 始まる

畑の雪どけが進み、農作業が本格化するシーズンです。十勝地方では雪の下で冬を越した特産のナガイモの収穫が始まりました。

十勝地方は、全国有数のナガイモの産地で十勝地方各地の10の農協で生産されているナガイモは「十勝川西長いも」としてブランド化され、アメリカなど海外にも輸出されています。
このナガイモは1年を通して出荷できるようにするため、秋と春の2回に時期を分けて収穫されていて、帯広市豊西町の前川俊英さん(49)の0.5ヘクタールの畑では、8日から収穫作業が始まりました。
ナガイモは折れやすいため、手作業での収穫が必要で、1メートルほどに掘られた穴に入って、長さ70センチほどに育ったナガイモを傷つけないように1本ずつ慎重に掘り出していました。
農協によりますと、ここ数年は冬の間、畑に積もる雪の量が少なく、土の中の水分が凍り付いてナガイモが傷むこともありましたが、ことしは年明けからのまとまった雪で積雪量が増え、被害はほとんどみられないということです。
前川さんは「重さもあっていい感じの出来になっています。すりおろしてマグロを入れてしょうゆとわさびで食べてもらいたい」と話していました。
十勝地方でのナガイモの収穫作業は今月下旬まで続きます。