イスラエルとイスラム組織ハマス戦闘半年 停戦求めデモ行進

中東パレスチナのガザ地区でイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まってから半年となる7日、札幌市内で停戦を呼びかける集会が開かれ、およそ100人がデモ行進を行いました。

ガザ地区を実効支配するハマスとイスラエル軍との戦闘は去年10月に始まり、ガザ地区の保健当局はこれまでに空爆などで3万人以上が犠牲になったとしています。
戦闘が始まって半年となる7日、ガザ地区への医療支援の活動を行っている「北海道パレスチナ医療奉仕団」がJR札幌駅前で停戦を呼びかける集会を開き、およそ100人が集まりました。
集会では空襲などの犠牲者を悼もうと、「血の涙」をイメージした赤いしるしを横断幕に描き込む街頭活動が行われ、通りかかった人も参加していました。
続いて医療奉仕団のメンバーが順番にスピーチし、イスラエル軍に対しては即時停戦を、日本政府にはガザ地区への人道支援の強化をそれぞれ訴えました。
このあと参加者たちは横断幕を掲げながら「誰も殺すな」とか「パレスチナに自由を」などとシュプレヒコールをあげて駅前通りをデモ行進しました。
「北海道パレスチナ医療奉仕団」の団長を務める札幌市の医師、猫塚義夫さんは「現地では爆撃の被害だけでなく衛生環境の悪化や食料不足による飢えも起きていて、すぐにでも停戦し物資の輸送などのための人道回廊を開くことが必要です。現地の状況を改善するため多くの市民が一緒に声を上げてほしい」と話していました。