函館のスルメイカ 1キロあたり初の1000円超

昨年度、函館市の市営市場でのスルメイカの平均単価は、1キロあたり1300円あまりと、初めて1000円を上回り過去最高を更新しました。

函館市は、函館市水産物地方卸売市場での昨年度の取り扱い量などをまとめました。
それによりますと、昨年度の生のスルメイカの取り扱い量は317トンで、ピークだった平成20年度の3.5パーセントほどにまで大きく落ち込み、統計を取り始めた平成17年度以降で最も少なくなりました。
これに対して、取り引きされた1キロあたりの平均単価は、最も高かった前の年度に比べて378円高い1344円となり、初めて1000円を上回り、過去最高を更新しました。
一方、函館市では生のスルメイカの記録的な不漁が続く中、近年はブリの水揚げが増えていて、昨年度の取り扱い量は前年度の1.2倍増加のおよそ2845トンで、「生の魚介類」では取り扱いの量、金額ともに最も多くなりました。
こうした状況について、函館市は「スルメイカの不漁は予想以上で、観光客の増加による需要の高まりもありさらに価格が高騰しないか危惧している。ことしも6月から漁期を迎えるが動向を注視していきたい」としています。