北海道大学で入学式 5年ぶりに全学部の新入生が一堂に

北海道大学では5年ぶりにすべての学部の新入生が一堂に会して入学式が行われ、およそ2600人が新たな学生生活をスタートさせました。

北海道大学の入学式は札幌市豊平区の「きたえーる」で開かれ、新入生2596人が出席しました。
北海道大学の入学式は新型コロナの感染拡大で2020年には中止され、その後も参加人数を制限するなどして行われてきましたが、ことしは5年ぶりにすべての学部の新入生が出席して行われました。
寳金清博学長は「日本の科学技術が世界の最先端となるべく学んでいただき、皆さんの中から、何人も世界的研究者、あるいは社会を改革する人が現れることが当たり前になってほしい」と激励しました。
続いて新入生を代表して飯沼慶大さんが、「さまざまな科学技術が発展し、以前は想像もつかなかった方法で世界と繋がっている。これらの技術と知識を持って社会に貢献できるよう北海道大学で学びを深めていきたい」とあいさつしました。
新入生は希望に胸をふくらませている様子で、鶴居村出身の男子学生は「将来、道東地域でイトウが産卵できる環境を整えられるよう学びたい」と話していたほか、大阪出身の女子学生は「北大は全国から学生が集まっているので、友達をたくさん作りたい」と話していました。
北海道大学によりますと、ことしの新入生のうち67パーセントあまりが道外出身者だということで、平成に入って最も高い割合となった去年と同じ水準となっています。