苫小牧市 “防災ハンドブック” 6年ぶりに改訂

苫小牧市は、市内で想定される自然災害への備えなどについてまとめた「防災ハンドブック」を6年ぶりに改訂しました。新たに各家庭で緊急時の対応を書き込めるようになっていて、市では、避難の計画などを考えるきっかけにしてほしいとしています。

苫小牧市が6年ぶりに改訂した50ページあまりの防災ハンドブックには、市内で想定される地震や津波、それに洪水や樽前山の噴火などについての基本的な情報がまとめられています。
この中では、災害への備えや地域ごとのハザードマップなどが紹介されていて、「非常持ち出し品と備蓄品」については、家庭によって必需品が異なるとして、小さな子どもや高齢者がいる家庭、ペットを飼っている家庭など、それぞれの状況にあわせたチェックリストが用意されています。
また、新たに、災害があった際に自分や家族がどのように行動するかを事前に整理し、それぞれの避難の計画などを書き込めるようにもなっていて、いざという時に活用できることを意識したものになっています。
市では、このハンドブックを各世帯に配布したほか、ホームページでも公開しています。
苫小牧市危機管理室の川崎将規主幹は、「ただ冊子を見るだけでなく、頭の中に入ってくるよう、家族で話し合ってもらいたいと思い作成した。1人1人が真剣に考えて備えてもらいたい」と話していました。