上士幌町が「AI車掌」を自動運転バスに導入

上士幌町は町内で運行している自動運転バスを安心して利用してもらおうと、AI=人工知能を使って乗客と対話できるキャラクター、「AI車掌」の運用を4月から始めました。

上士幌町では、2022年から町内で自動運転バスを定期運行していて、現在は補助員が同乗していますが、今年度中に特定の条件のもとで無人での自動運転を行う「レベル4」での運行を目指しています。
乗務員がいない車内でも乗客が安心して利用できるよう、町は、4月から車内に、AI=人工知能を使った「AI車掌」を導入しました。
このAI車掌は牛柄や気球など、上士幌町ならではのイラストがあしらわれたスーツを着た人の姿をしたキャラクターで、車内に設置されたタブレット端末に表示されます。
利用者が声をかけると「AI車掌」がバスのGPSと連携してバス停周辺の施設の情報を案内したり、乗客の質問に答えたりします。
また、小さい子どもでも楽しめるよう童謡を歌ってくれる機能もあるということです。
上士幌町の竹中貢町長は「人間と話しているかのように対応できるので、無人の車内でのコミュニケーションツールとして有効に使えると感じている。人が少ない地方でこそ必要な技術だと思う」と話していました。