雄武町の水産会社書類送検 汚水を海に排出した疑い

オホーツク海側の雄武町にある水産加工会社が、基準値を超えるカドミウムなどを含む汚水を海に排出したとして、紋別海上保安部はこの会社と従業員1人を水質汚濁防止法違反の疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは、雄武町にある水産加工会社、「畠森水産」と、会社の従業員1人です。
紋別海上保安部によりますと、会社と従業員は去年6月から8月にかけて、ホタテやカニを加工する際に出る汚水を適切に処理せずに、7回にわたって海に排出したとして、水質汚濁防止法違反の疑いが持たれています。
紋別海上保安部がこの会社が海に流している排水を調べたところ、▽カドミウムとその化合物が基準値のおよそ2倍、▽浮遊物質が基準値のおよそ3点8倍、それぞれ含まれていたことがわかったということです。
海上保安部はその後、捜査を進め、容疑が固まったとして4月1日、会社と従業員1人の書類を旭川地方検察庁紋別支部に送りました。