防災力向上に一役 帯広の建設会社を水防協力団体に指定

年々深刻化する大雨による水害から地域を守ろうと、帯広市は、市内の建設会社2社を消防団などが行う水防活動をサポートする協力団体に指定し、29日、認定書を交付しました。

「水防協力団体」に指定されたのは、帯広市に本社がある「西江建設」と「宮坂建設工業」です。29日に帯広市役所で開かれた交付式では、米沢市長から建設会社の代表にそれぞれ認定書が手渡されました。
道によりますと、道内での「水防協力団体」の指定は初めてだということで、2つの会社は今後、消防に対して、水防に必要な資機材の提供や住民の避難支援などを行っていくことにしています。
帯広市によりますと、市内の消防団員の数は、現在350人と、10年前から横ばいが続いていますが、年々自然災害の規模が大きくなる中でいかに地域の防災力を高めていくかが課題になっています。
帯広市危機対策課の小山内翔吾主任は「水防協力団体という制度は全国でもなかなか知られていない部分があるのでこれを機に多くの市民に周知や啓発をしていきたい」と話しています。