JR根室線 富良野ー新得間31日廃止 沿線の駅などにぎわう

利用者の減少を受けて、JR根室線の富良野駅と新得駅の区間が31日を最終運行日として廃止されるのを前に、沿線の駅やその周辺には多くの鉄道ファンが訪れ、にぎわっています。

JR根室線の富良野駅と新得駅の区間は沿線人口の減少などにより利用者が減り、31日を最終運行日として廃止され、翌日の4月1日からバス輸送に転換されます。
廃止を前に、根室線の沿線には鉄路との別れを惜しむ大勢の鉄道ファンが全国各地から訪れています。
このうち、南富良野町の東鹿越駅では29日正午ごろ、到着した普通列車からカメラなど多くの荷物を持ったおよそ40人が続々とホームに降り立ちました。
鉄道ファンたちは雪が降るなか、列車や駅舎を写真に収めていました。
旭川市から訪れた20代の女性は「時代の流れとは言え、道内から鉄道がなくなっていくのはとてもさみしいです。長い間、多くの人たちを運んでくれた根室線には感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。
また、京都府から訪れた10代の男子大学生は「高校生のころにも1度、根室線に乗ったことがあります。きょうは天候が悪く、沿線の風景を味わえませんでしたが、列車の旅を楽しむことができてよかったです」と話していました。
富良野駅から新得駅の区間では31日の最終運行日に沿線の駅でお別れのセレモニーが行われる予定で、明治40年・1907年の開通から続く117年の歴史に幕が下ろされます。