道南初の地鶏出荷へ勉強会

道南初の地鶏出荷へ勉強会

道南では初めてとなる地鶏の生産を進めようと、函館市で料理人などを招いた勉強会が行われました。

七飯町にある小野養鶏場では道南では初めてとなる地鶏の飼育が来年の出荷を目指して始まっていて、渡島総合振興局などの主催で料理人らおよそ25人が参加して勉強会が行われました。
はじめに、低温で調理した胸肉や「親子丼」などを試食し、調理した料理人は「肉質がしっかりしていてかめばかむほどうまみが出る。内臓も味を確かめたが臭みがなくおいしい」と評価しました。
また、飼育している養鶏農家によりますと、エサは酒かすやとうもろこし、魚など地元で利用されなかった食材を発酵させたもので、地面に放す「平飼い」でおよそ半年かけて育てるということです。
出荷数は初年度は1日あたり50羽、その翌年は倍に増やす計画で、道南各地で飼育しても肉質にばらつきが出ないようヒナやエサも提供したいとしています。
江差町の料理人は「道南の新たな名物になるような食材なので勉強したいと思ってきました。持ち味を殺さないようにぜひ活用してみたいです」と話していました。
養鶏農家の小野美孝さんは「鶏肉への期待値が高い印象を持ったし、味の違いを喜んでもらえたので手応えを感じています。まずは道南の人や訪れた人、そして生産量が増えたら全国の人にも食べてほしいです」と話していました。