災害時に被災地へ ペット保護の動物愛護センター開所式

災害時に飼育室を被災地に移動させてペットを保護できる、全国でも珍しい機能を備えた道立の動物愛護センターの開所式が行われました。

オープンするのは、江別市にある酪農学園大学の構内に設置された北海道立動物愛護センター「あいにきた」で、27日、開所式が行われました。
はじめに、鈴木直道知事が、「動物たちの命を守り育てる、拠点となる施設ができた。道全体でその機能を強化し、人と動物が共生できる社会づくりを目指したい」とあいさつしたあと、テープカットが行われました。
道によりますと、センターでは合わせて30匹の犬や猫を保護できるほか、獣医師や愛玩動物看護師の資格を持つスタッフが常駐し、診察や治療ができるということです。
また、飼育室はトラックに乗せて移動させることができ、災害時には被災地に送って、飼育が困難になったペットを保護することができます。
道によりますと、こうした機能を備えた動物愛護センターは、全国で初めてだということです。
4月から運用が始まるこのセンターの所長となる山中恭史さんは、「平時はもちろん、災害時にも犬や猫の命を守る役割を果たしたい」と話していました。