地価公示 富良野市北の峰町 住宅地の上昇率 全国1位に

2024年1月時点の土地の価格が26日に公表され、外国人による別荘などの需要が増加している富良野市の住宅地の上昇率は2023年と比べ27.9%と全国で最も高くなりました。

国土交通省は道内の1367地点の1月1日時点の価格を調べた「地価公示」の結果を公表しました。
道北地方では149地点が対象となっています。
用途別に2023年と比べると▼住宅地は上川地方では上回りましたが、留萌地方と宗谷地方では下回りました。
▼商業地は道北地方すべてで下回り下落傾向が続いています。
こうしたなか、富良野市の住宅地の平均価格は1平方メートルあたり2万7500円と7%上昇しました。
このうち開発が進むリゾートエリアにある「北の峰町4777番33」は外国人による別荘などの需要が増加していることなどから、1平方メートルあたり4万9500円と27.9%上昇し、全国で最も高い上昇率となりました。
道内第2の都市、旭川市では住宅地の平均価格が1平方メートルあたり2万700円で3年連続の上昇となりました。
市内で価格が最も高かった住宅地はJR旭川駅に近い「神楽2条7丁目420番21」で2023年と同じ3万9000円でした。
市内の利便性がよい住宅地では戸建て住宅の需要が堅調で供給が少ないことから全体の地価を押し上げ、3年連続の上昇傾向となりました。
市内の商業地のうち最も価格が高かったのは41年連続で中心部の「2条通8丁目569番1外」で2023年と同じ25万3000円でした。
商業地は人口減少や高齢化などにより地価の下落が続きましたが、中心商業地では新型コロナの影響からの回復や再開発事業が進んだことなどから横ばいを継続しました。