余市町など5町村 災害用の備蓄でドラッグストアと連携

後志の余市町など5つの町と村は、札幌市に本社があるドラッグストアと連携し、自治体が購入した備蓄用の食品と飲料水をふだんは店舗での販売用の在庫として活用し、災害が起きた際は避難者向けに提供することで効率的な備蓄を目指す取り組みを始めました。

この取り組みは、余市町のほか積丹町、古平町、仁木町、それに赤井川村でつくる組織が、札幌市に本社がある「サッポロドラッグストアー」と今月から始めました。
取り組みでは、自治体がこのドラッグストアから購入した備蓄用の食品と飲料水をふだんは店舗での販売用の在庫として活用することで、保管コストや廃棄ロスを減らす効率的な備蓄を目指していて、災害が起きた際は自治体からの求めに応じて返還し、避難者向けに提供することになっています。
ふだんから少し多めに食品などを買い置きし、賞味期限が切れる前に順次消費していく「ローリングストック」と呼ばれる方法を自治体の備蓄に取り入れたもので、当面は災害時に5つの町と村で想定される避難者5600人分の備蓄食2食と飲料水を、北広島市にあるこのドラッグストアの物流拠点で保管します。
余市町の齊藤啓輔町長は「今後は備蓄品を食品以外にも拡大することを検討したい」と話していました。