腕時計窃盗などの罪 28歳指示役に懲役6年6か月の実刑判決

去年2月、実行役の少年3人に指示して札幌市中心部の貴金属店から腕時計40点余りおよそ1700万円分を盗んだとして窃盗などの罪に問われている28歳の指示役に対して、釧路地方裁判所帯広支部は「闇バイトの動員までした組織的で計画的な犯行だ」などとして、懲役6年6か月の実刑判決を言い渡しました。

旭川市の建築業、高橋一風被告(28)は、去年2月、実行役の少年3人に指示して札幌市の貴金属店のショーウインドウを壊し、店の中にあった腕時計41点、あわせておよそ1700万円相当を盗んだとして窃盗や建造物損壊などの罪に問われています。
25日の判決で釧路地方裁判所帯広支部の村井壯太郎裁判長は、「換金目的で犯行に及んでいて、利欲的な経緯および動機に酌むべき点はない。以前から犯罪集団を形成していたといえる者に加えて闇バイトの動員までしている。組織的で計画的な犯行だ」と指摘しました。
そのうえで被告について「腕時計を盗む計画を立て、犯行後の腕時計の売却に積極的に関与していて主導的な立場にあった」などとして、懲役6年6か月の実刑判決を言い渡しました。