苫小牧 ウトナイ湖 マガンなどが飛来 春の訪れ告げる

苫小牧市のウトナイ湖では、春の訪れを告げるマガンなどが数多く飛来していて、日の出にあわせてエサを求めて一斉に飛び立つ「ねぐら立ち」が見られました。

苫小牧市植苗にあるウトナイ湖は国内有数の渡り鳥の中継地として知られ、毎年、春が近づくと、本州の越冬地から北へ向かう途中のマガンやヒシクイなどのガン類が多く飛来し、羽を休めています。
例年は2月下旬ごろに飛来しますが、ことしは、湖の氷がとけるのが早く、先月中旬ごろからその姿が確認されているということです。
25日朝は、朝もやがかかるなか、日の出とともに3万羽ほどのマガンなどが鳴き声や羽の音を響かせながらエサを求めて周辺の田んぼなどに向けて湖を一斉に飛び立ちました。
この「ねぐら立ち」を写真におさめようと、カメラを持った人も訪れていて、市内に住む男性は、「年に2回渡り鳥がくるので、そのたびに来て写しています。鳴き声と飛び立つ音が最高でした」と話していました。
マガンなどはまもなく繁殖地のロシアへ向けて飛び立つということです。