北海道駒ヶ岳で未明に火山性微動 火口付近では注意

道南の北海道駒ヶ岳で、23日午前2時半ごろ、火山性微動が発生しました。気象台によりますと、その後、午後3時までに新たな火山性微動は確認されていないということですが、火口付近では火山ガスや火山灰の突発的な噴出に注意するよう呼びかけています。

札幌管区気象台によりますと、道南の森町や鹿部町、七飯町にまたがる北海道駒ヶ岳で、23日午前2時33分ごろから1分40秒程度、地下の火山ガスや熱水などの動きを示すと考えられる火山性微動が発生し、火口付近の傾斜計では傾斜変動が観測されました。
北海道駒ヶ岳で火山性微動が観測されたのは、23年前の2001年1月17日以来です。
気象台によりますと、その後、午後3時までに新たな火山性微動の発生はなく、「昭和4年火口」からはごく弱い噴気が確認されたということですが、通常の活動の範囲内だということです。
気象台は、今後、さらに火山活動が活発化した場合は、噴火警戒レベルを「活火山であることに留意」を示す現在のレベル1から、「火口周辺規制」を示すレベル2に引き上げる可能性もあるとして、火口付近では、火山ガスや火山灰の突発的な噴出に注意するよう呼びかけています。