八雲町5人死亡事故 トラック運行会社の管理者ら書類送検へ

去年、八雲町でトラックが対向車線にはみ出してバスと衝突し、乗客など4人が死亡した事故で、トラックの運転手が前日から体調不良を訴えていたのに勤務先の管理者が運転業務を交代させず、事故を引き起こした疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。警察はこの管理者ら2人を業務上過失致死傷の疑いで、このあと書類送検する方針です。

去年6月、八雲町の国道で青森県の養豚会社が運行するトラックが対向車線にはみ出して都市間バスと正面衝突し、バスの乗客と運転手あわせて4人が死亡、乗客12人が重軽傷を負いました。
この事故で、トラックの運転手も死亡しましたが、警察が勤務状況などを調べたところ、事故の前日に体調不良を訴えていたのに安全運転管理者にあたる社員は翌日の運転業務を交代させる対応をとらず、心配する同僚にも「代わりがいない」などと発言していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
その後の捜査で、事故当時、運転手は心筋梗塞を起こしていたとみられることが分かったということです。
警察は、ずさんな勤務管理が事故につながった疑いがあるとして、いずれも50代の安全運転管理者と上司あわせて2人を、このあと業務上過失致死傷の疑いで書類送検する方針です。
死亡したトラックの運転手についても過失運転致死傷の疑いで書類送検することにしています。