クマのDNA分析で旭川市郊外に少なくとも3頭の生息を確認

去年、果樹園などで食害が相次いだ旭川市郊外の地域では少なくとも3頭のクマが生息していたことが旭川市の調査でわかりました。

旭川市は市内に出没したクマの動きを把握し、今後の対策に生かそうと現場に残されたフンや毛を採取しDNA分析を進める取り組みを酪農学園大学などとともに今年度から本格的に始めました。
その結果、旭川市内では10頭のクマのDNAが確認され、去年、果樹園などで食害が相次いだ郊外の地域では少なくとも3頭のクマが生息していたことがわかりました。
このうちの1頭は去年10月に捕獲されたクマだったということです。
旭川市では今後、DNA分析の結果をもとに専門家の意見を詳しく聞いて市内に出没しているクマの行動パターンを把握することにしています。
旭川市の担当者は「今後もDNA分析を継続し、問題を起こすクマへの対策を考えていきたい。いずれは、ほかの自治体とも連携しながらより広い範囲でクマの行動ルートを把握していきたい」と話しています。