函館 バスやタクシーの運転手確保へ 2種免許取得に市が助成

路線バスやタクシーの運転手の確保につなげようと、函館市は新年度、運転手に必要な免許の取得を支援する制度を新たに設けることになりました。

公共交通は、通勤や通学など利用者にとって大切な足になっていますが、函館市ではコロナ禍の前に比べバスの運転手がおよそ3割、タクシーの運転手が2割ほどそれぞれ減少していて、減便などの影響も出ています。
こうした中、函館市は運転手の確保につなげるため、路線バスやタクシーを運行する市内の事業者のうち、従業員の2種免許取得にかかる経費を全額負担する事業者に支援する制度を新たに設けることになりました。
具体的には、路線バスの運転手の場合、大型2種免許を取得する際、1人につき25万円を上限にタクシーの運転手の場合、普通2種免許を取得する際、1人につき15万円を上限にそれぞれ費用の半分を補助することにしています。
函館市はこの新たな制度で対象となる人数について、路線バスで5人程度タクシーで30人程度を見込んでいます。
函館市は「公共交通をしっかり維持していくためにも免許の取得に補助を行うことで、必要な運転手の確保につなげていきたい」としています。