有珠山噴火から24年 火山マイスター対象に防災勉強会

前回の有珠山の噴火から今月末で24年となるのを前に、地域のガイドなどを担う「火山マイスター」を対象にした防災についての勉強会が伊達市で開かれました。

伊達市民活動センターで19日開かれた勉強会には、「火山マイスター」や専門家など30人あまりが参加しました。
勉強会は、今月31日で前回、平成12年の有珠山の噴火から24年となるのを前に、防災への理解を深める目的で行われ、講師には、火山防災に詳しい北海道大学の宇井忠英名誉教授が招かれました。
この中で、宇井名誉教授は、去年12月以降、4回の噴火があった北欧のアイスランドについて取り上げ、「割れ目噴火」という地面の割れ目から溶岩が流れ出る噴火で、有珠山と比べて溶岩の粘性が低く、流れやすいことなどを説明しました。
また、ふもとの住民のスマートフォンに避難を呼びかけるメッセージを流すなど速やかな対応をした結果、人的な被害は出ていないことを紹介し、海外の事例からも知識の幅を広げて、火山マイスターとしての活動につなげてほしいと訴えていました。
去年、火山マイスターになったばかりだという10代の女性は、「火山については有珠山しか勉強したことがなかったので、とても勉強になりました。地元だけにとどまらず、いろんな火山について学んでいきたいです」と話していました。