忠類ナウマン象記念館 リニューアルオープン前に内覧会 幕別

ナウマンゾウの化石を展示している十勝の幕別町にある記念館が36年前の開館以来初めてリニューアルされるのを前に、19日、内覧会が行われました。

幕別町の「忠類ナウマン象記念館」は、50年余り前、忠類地区の工事現場で当時としては貴重なほぼ全身骨格のナウマンゾウの化石が発見されたことを記念して1988年に建てられました。
ただ、展示のほとんどが当時の学説に基づいていたため、最新の研究成果を反映しようと展示内容の見直しが行われ、20日、リニューアルオープンします。
見直しの結果、発掘されたナウマンゾウの死んだ経緯については、沼に足をとられて動けなくなったというこれまでの仮説を改め、川のそばにあった死体が洪水で流されて土に埋まり化石になったとする、地層の分析結果も踏まえた新しい説明に変更されました。
また、このゾウは若いオスとされてきましたが、歯のすり減り具合などから年老いたオスと判明したことなども紹介されています。
ナウマンゾウは2万年ほど前まで日本にも生息していたとされ、記念館の添田雄二学芸員は「興味を持ってもらえるよう分かりやすい展示にしたのでぜひ来てほしい」と話しています。