ばんえい競馬 最高峰レース「ばんえい記念」帯広で開催

重いソリを引いた馬が速さを競うばんえい競馬の最高峰のレース「ばんえい記念」が17日、帯広市で行われました。

ばんえい競馬は大型の農耕馬「ばん馬」が最大で重さ1トンもの鉄製のソリを引いて速さを競うもので、なかでも「ばんえい記念」はシーズンで最も強い馬を決める最高峰のレースとされています。
17日は、レースを盛り上げようと応援大使に任命されている元プロレスラーの武藤敬司さんによるトークショーも行われ、会場の帯広競馬場には全国から7000人を超えるファンが集まりました。
レースはこれまでの成績などから選ばれた10頭が、2か所に坂が設けられた全長200メートルのコースに挑みました。
雪が降る中、ばん馬たちが白い息を吐きながら坂を登り始めると観客たちからは「頑張れ」などと大きな声援が送られていました。
レースは3番人気の「メジロゴーリキ」がゴール前の坂を最初に越え、その勢いを保ったまま他の馬の追随を許さず1着でゴールしました。
帯広市から訪れた22歳の男性は「ばん馬らしい力強さにひかれてずっと応援していたメジロゴーリキが優勝して嬉しいです」と話していました。
ばんえい競馬はかつては北海道各地で行われていましたが、廃止が相次ぎ今も行われているのは帯広競馬場だけになっています。