不明の奥尻島の漁船が秋田市に 船内で漁業者が死亡

今月13日に奥尻島の漁港から漁に出たあと、行方がわからなくなっていた漁船が、秋田市の海岸で見つかりました。船内では男性が死亡していて、1人で漁に出ていた75歳の漁業者と確認されました。

秋田海上保安部によりますと、16日午前7時ごろ、秋田市の下浜海水浴場を散歩していた人から、波打ち際に漁船が漂着しているという通報がありました。
海上保安部が調べたところ、この漁船は13日に奥尻島の漁港を出たあと行方がわからなくなっていた漁栄丸で、船内で男性が死亡しているのが見つかりました。
そして、漁船を捜索していた江差海上保安署は、親族による確認などから亡くなったのは漁船の所有者で、奥尻町の若山芳雄さん(75)と確認されたと発表しました。
江差海上保安署によりますと、若山さんは13日の朝、奥尻島の青苗漁港から漁船に1人で乗って出発し、漁港からおよそ2キロの沖合で漁をしているようすが目撃されていましたが、その後、行方がわからなくなっていました。
海上保安部は、死亡した原因などを詳しく調べています。