道内走った夜行急行がタイで豪華列車に

道内で役目を終えたJRの夜行列車が東南アジアのタイで豪華な観光列車に生まれ変わりました。今後、タイ各地の観光地を巡るツアーに活用されます。

「ロイヤル・ブロッサム」と名付けられた観光列車は、2016年の北海道新幹線の開業に伴って廃止された、札幌と青森を結ぶ夜行急行「はまなす」の車両を全面改装して誕生しました。
車両はタイに渡ったあと、長い間放置されていましたが、タイ国鉄が観光列車として活用しようと、おととしから改装工事を進め、15日、報道陣に初めて内部が公開されました。
車内は日本とタイの融合をイメージし、明るい色の木材を使って和風の雰囲気が醸し出されています。
高級感あふれる内装も特徴でソファが配置された広い個室や柔らかな生地を使ったゆったりとしたシートが設けられ、車窓からの景色を楽しむことができます。
また、かつての夜行急行も「はまなす」という花の名前が付けられていたことから、タイの国の花「ラーチャプルック」がシンボルとして使われています。
タイ国鉄トップのニルット総裁は「日本の車両を信頼しています。日本から譲渡されたものに悪いものはありません。観光列車にふさわしいようなデザインにしようと心がけました」と話していました。
列車は今後、タイ各地の観光地を巡るツアーに活用されるということです。