弁当が原因の集団食中毒 68人おう吐や下痢など症状

今月、旭川市の宅配弁当業者が調理した弁当を食べた幼稚園や保育所の子どもなど1020人のうち、68人がおう吐や下痢などの症状を訴え、ノロウイルスが検出されました。旭川市は弁当が原因の集団食中毒と断定し、この業者を15日から3日間の営業停止の処分にしました。

営業停止となったのは旭川市曙1条3丁目の宅配弁当業者、「ランドネットワークス」です。
旭川市保健所によりますと、この業者が調理した弁当を昼食に食べた市内の幼稚園児が今月7日から8日にかけて、おう吐や下痢などの症状を訴えたということです。
業者は幼稚園や保育所などに弁当を宅配していて、保健所が今月5日と6日に調理した弁当を食べた市内の20施設、1020人を調べたところ、2歳から63歳までの子どもと職員あわせて68人が同じ症状を訴えていることが分かりました。
このうち入院する人や症状が重い人はおらず、いずれも快方に向かっているということです。
症状が出た人と従業員からノロウイルスが検出されたため、保健所は弁当が原因の集団食中毒と断定し、業者を15日から3日間の営業停止の処分にしました。
旭川市保健所は、この時期、ノロウイルスの感染が流行しやすいとして、調理前やトイレのあとの手洗いや消毒などの予防策を徹底するよう呼びかけています。