函館 外国人旅行者増加には地元食材と観光の連携がカギ

道南を訪れる外国人旅行者の増加に向けて課題を検討する会議が函館市で開かれ、地元の食材を観光の魅力発信につなげていく仕組みづくりが重要だといった意見が出されました。

北海道運輸局が13日函館市で開いた会議には観光関係者など30人あまりが出席し、道南で外国人旅行者の受け入れをいかに増やしていけるか議論が行われました。
この中で、運輸局の担当者は、道南を訪れる外国人旅行者は地域の魅力に十分触れず景観を楽しむ旅行が中心で、十分な消費や滞在時間につながっていないと指摘しました。
また、各業種への聞き取りの結果として質の良い農産物や海産物が地元に流通されにくく、食の文化が観光客に十分認知されていないことも明かしました。
その上で、運輸局の担当者は、飲食店で単価の高い地元食材をメニューに採り入れるなど、道南ならではの食材や食文化のストーリーを旅行者に伝え、観光の魅力発信につなげることが重要だとしています。
調査を行った北海道運輸局の廣部博之さんは「外国からの旅行者は地域の魅力を知りたがっているので、住民たちがまずは食を含め、地域の魅力を考える機会を持つことが大切だ」と話していました。