乙部町 5日続けて同一個体とみられるヒグマ目撃 注意を

道南の乙部町で15日まで5日連続で同一個体とみられるヒグマ1頭が目撃され、いずれも民家から100メートル以内で目撃されていることから、町などが注意を呼びかけています。

15日午後3時ごろ、乙部町の職員がヒグマを警戒するためパトロールを行っていたところ、豊浜地区でヒグマ1頭を目撃し、警察に通報しました。
ヒグマの体長はおよそ1.2メートルで、その後、山に入っていったということです。
目撃された場所は民家から50メートルほど離れた国道沿いののり面で、町によりますと、日当たりのよい場所で草木を食べていたとみられるということです。
警察によりますと、豊浜地区とその周辺では今月11日から15日までの5日連続でヒグマ1頭が目撃されていて、同じような大きさから同一個体とみられるということです。
いずれも民家から100メートル以内で目撃されていることから、町では、現場近くにわなをしかけたほか、防災行政無線などを使って住民に注意を呼びかけています。
乙部町の担当者は「ことしの冬は暖かく雪が少ないため、クマの活動が早まっている。山菜採りなどで山に入る際は、十分に気をつけてほしい」と話しています。