浦幌町に打ち上げられたクジラを調査

浦幌町の海岸で見つかった死んだマッコウクジラについて道内でクジラの調査を行っているNPO法人が14日現地を訪れ、クジラの生態や海岸に打ち上げられた原因などを調査しました。

浦幌町の厚内漁港付近の海岸では12日マッコウクジラ、1頭が打ち上げられているのが見つかりました。
これを受けて道内でクジラの調査を行っているNPO法人の研究者と、北海道大学や帯広畜産大学の学生が調査に訪れ、生態や海岸に打ち上げられた原因を調べるため、専用の道具を使ってクジラの皮を剥がし、骨や内臓を1つずつ取り出していきました。
NPO法人によりますと見つかったマッコウクジラは体長およそ4.8メートルの子どもと確認されたということです。
また、ほかの動物に襲われたような大きな傷は見つからず、海で泳いでいたときに何らかの原因で弱り、海岸に流れ着いて死んだとみられるということです。
調査を行ったNPO法人「ストランディングネットワーク北海道」の黒田実加さんは「今後、内臓を調べて環境汚染物質の濃度を調べるとともに、骨を採取してクジラの体のつくりを研究するのに役立てたい」と話していました。