市立札幌病院の整備方針は来年3月に

札幌市の市立札幌病院は老朽化が進む施設の整備計画を検討する有識者会議を設置し、来年3月までに建て替えなどの具体的な方針を公表することになりました。

1995年に札幌市中央区のJR桑園駅の近くに移転した市立札幌病院は施設の老朽化が進んでいて建て替えや改修の必要性が指摘されています。
このため病院は施設の整備計画を検討する有識者会議を設置し14日に初会合を開きました。
会議では札幌市と周辺地域では高齢化の進展で当面は患者の増加が見込まれることや新たな感染症や大規模災害にも対応できる施設を整備する必要性などを確認しました。
参加者からは、ほかの病院と差別化を図るため地域のかかりつけ医などのニーズを調査するべきだという意見のほか、建築資材などの高騰を踏まえて施設の機能や整備手法を検討するべきだといった指摘が出されていました。
病院は有識者会議の議論をもとに建て替えなどの具体的な整備方針をとりまとめ来年3月までに公表することにしています。