旭山動物園が「登録博物館」に 道教委が登録

旭川市の旭山動物園が、動物本来の生態を見せる「行動展示」などが評価され、北海道教育委員会から「登録博物館」に登録されました。道内の動物園や水族館では初めてだということです。

博物館法では、資料の収集や展示、それに調査研究を行うことなどを目的とする機関のうち、それぞれの都道府県の教育委員会が定める一定の条件を満たした施設を「登録博物館」として登録することができます。
道内では、博物館や美術館が登録されてきましたが、2月の時点では動物園や水族館では登録されたものはありませんでした。
こうした中、北海道教育委員会は、旭山動物園を、▼動物本来の生態を見せる「行動展示」や▼安定した来園者の維持などが他の施設のモデルになると評価し先月(2月)、「登録博物館」に登録しました。
登録されることで、今後、希少動物の引き受けの手続きが簡単になるほか、補助金の種類が増えるなどして、さらなる調査や研究が進むと期待されています。
旭山動物園の坂東元園長は20年以上前から動物を展示する施設を「Museum」と外国語で表記するなど、博物館を意識していたということで「今まで取り組んできた教育のための発信や調査などがしっかり評価されてうれしい。広く連携をしながら、生き物の博物館として必要なインフラだと思ってもらえるようにしたい」と語っていました。