釧路川のカヌー下り 4月からは源流から河口までほぼ通行

釧路湿原やその周辺の自然環境の保護や活用に取り組む協議会が釧路市で開かれ、4月1日以降、釧路川の源流から河口までの大部分がカヌーで通行できるようになることが明らかになりました。

13日、釧路市内で開かれた「釧路湿原自然再生協議会」にはNPOや専門家、それに行政機関の担当者ら合わせて50人余りが参加しました。
この中で、釧路川で人気のカヌー下りについて、川を管理する釧路河川事務所は4月1日から弟子屈町内のおよそ300メートルの区間を除き、大部分がカヌーで通行できるようになることを明らかにしました。
釧路川では源流の屈斜路湖から太平洋までをカヌーで下るアクティビティーが人気を集めていますが、これまでは一部で通行できない危険な場所があったことから、およそ6キロの距離を陸路でう回する必要がありました。
釧路河川事務所は2025年4月には残りの300メートルも通行できるようにする方針で、協議会に参加した地元の観光関係者などからは期待する声が上がっていました。
釧路河川事務所の菅野法之所長は「ダムがなく、上流から下流までカヌーで下れる釧路川はカヌーイストの憧れだ。自然の大切さを感じながらカヌーを楽しんでほしい」と話していました。