さっぽろ雪まつり 安定的に続ける方策検討へ 札幌市

札幌市は、毎年開催している「さっぽろ雪まつり」について、近年の気候変動により雪像の製作費用がかさむなどの影響が出ていることを受け、今後も催しを安定的に続けるための方策を検討していくことになりました。

これは、13日、札幌市の秋元市長が定例の記者会見で明らかにしました。
「さっぽろ雪まつり」は高さが10メートル以上にもなる大雪像など、100以上の雪像や氷像が作られるのが呼び物ですが、市によりますと、近年は気候変動によって▼雪像を作るのに必要な雪を集めにくくなっているほか、▼雪像の製作や維持にかかる費用がかさむなど影響が出ているということです。
このため市は来年度、「雪まつり」を今後も安定的に続ける方策を検討することになり、事業費として980万円を新年度予算案に計上しています。
具体的には、▼全国で行われているほかのイベントの運営方法を調べるほか、▼雪像作りに使う雪を集める費用を抑える方法を検討するということです。
会見で秋元市長は「国内の観光客が減る冬の時期に雪まつりを行うことには大きな意味があり、気候が変化する中でも大切に継続していかなければいけない。財政面や期間などについてもしっかり検討していく」と述べました。