コンビニ店舗を駆け込み先に 子どもたちを見守る活動を紹介

交通安全の取り組み以外でも子どもたちを見守ろうという活動は社会全体で進められています。

【コンビニ業界 “店舗を子どもの駆け込み先に”】
例えば、コンビニエンスストアの業界団体では、子どもたちが事件に巻き込まれそうになったり迷子になったりした際に店舗を駆け込み先にしてもらう「セーフティステーション活動」を行っています。
道内ではおよそ3000の店舗が参加していて、おととし1年間に対応した回数は240回以上に上ったということです。
参加している店舗の1つ、札幌市中央区にあるセイコーマート「南9条店」では店頭に駆け込み先であることを示す象のステッカーが貼られ、24時間、子どもを受け入れられる態勢をとっています。
この店では、体調不良を訴える子どもには水分補給や休憩する場所を提供するほか、事件性が疑われるようなケースでは警察など関係機関への通報を行うことにしています。
日本フランチャイズチェーン協会の役員を務める佐々木威知さんは「コンビニ店は長時間、営業していて、夜も照明を明るくしているので、何か不安に思ったり怖いと思ったりしたら気軽に立ち寄って従業員に相談してほしい」と話していました。
【そのほかにも子どもを見守る取り組み】
道内では、こうした子どもを見守る取り組みがタクシー会社の業界団体や一部のバス路線などでも行われていて、子どもを安全な場所まで送り届けることも想定しているということです。
また、各自治体では町内会や学校の校区ごとに「こども110番の家」という一般の世帯によるボランティア活動が行われています。
「110番の家」には目印としてステッカーや旗が掲げられ、その所在地をホームページなどに掲載している自治体もあります。
このほか、札幌市ではクリーニング店や病院、福祉施設などおよそ1800の事業所を「子ども110番の店」と位置づけて子どもがいつでも駆け込めるようにしています。