自治体関係者らを前にヒグマ対策で専門家が助言

ヒグマの市街地への出没が問題となる中、自治体や猟友会などの関係者らでつくる野生鳥獣の対策連絡協議会が帯広市で開かれ、ヒグマ対策の専門家が対応訓練や関係機関どうしの連携を提言しました。

11日、十勝総合振興局で開かれた会合には、十勝地方の自治体や地元の猟友会の関係者ら約50人が出席し、札幌を拠点に活動する獣医師で鳥獣対策コンサルタントの石名坂豪さんが講演しました。
石名坂さんはヒグマ対策の現状について、早朝や夜間、休日にヒグマの出没が多いほか、猟友会や警察などの情報共有が十分ではないケースもあると指摘しました。
その上で、休日や夜間でも対応できるように、緊急用連絡網の作成やヒグマが出没しそうな場所を把握し、役割分担や発砲の際の条件を事前に打ち合わせておくことがスムーズな対応につながるとアドバイスしました。
また、石名坂さんは「ヒグマは人間側の都合に関係なく出てくるので、突発的な事態に常に冷静に対処できるようにしておく必要がある」と話していました。