道内唯一林業の専門学校で卒業式 “林業の即戦力”として期待

旭川市にある道内唯一の林業の専門学校で11日、卒業式が行われ、37人の卒業生が学びやをあとにしました。

2020年に旭川市に開校した道内唯一の林業の専門学校「北海道立北の森づくり専門学院」では、林業・木材産業学科の2年生37人が卒業式に臨みました。
式では卒業生を代表して松浦実育さんが「2年間、仲間とお互いを高めあいながら、林業のやりがいや仕事に対する責任感を学ぶことができました。北海道の林業の発展に精いっぱい貢献していきたいです」と抱負を述べました。
この専門学校では、林業の先進国で北海道と気候や地形が似ているとされるフィンランドの教育手法を取り入れていて、生徒たちは道内各地の林業の現場で伐採や加工の技術を学んでいます。
学校によりますと、生徒たちは“林業の即戦力”となる人材として期待され、卒業生の人数の7倍近くにあたる251人の求人が寄せられ、就職を希望する29人全員が内定を得たということです。
北斗市で苗木を生産する会社に就職する角藤誠さんは「林業は木を切るだけでなく、苗を育てたり木材を加工したり幅広い業務があることを学べました。若手から林業の魅力を発信できるような人を目指したいです」と話していました。