網走 ”ヒグマと遭遇した際の事故 未然防止”対応策など学ぶ

ヒグマと人が遭遇した際の事故を未然に防ごうと、網走市でヒグマの生態や遭遇した際の対応策などを学ぶ市民講座が開かれました。

この講座は、ヒグマが冬眠から目覚めて活動が活発化する春を前にヒグマと人が遭遇した際の事故を防ごうと、網走市が開いたもので、10日は10歳から80歳までの46人が参加しました。
講座では知床でヒグマの保護や管理を担う知床財団の職員が講師役を務め、はじめに網走市ではビートや麦、それにデントコーンなどの農作物がヒグマのエサになっていることや、市内の東部で目撃されることが多く主な生息地の1つになっている可能性があるなどと説明しました。
そして日頃からヒグマがすぐそばに生息していることを認識することが重要だと説明した上で、山や林に入る際には鈴や笛などの音が鳴るものを持参し、ヒグマと遭遇した際には近づかないことや騒がないことなどが大切だと話しました。
参加した網走市に住む女性は「自分が住んでいる場所の詳しい話が聞けました。ヒグマと安全に共存していけたらいいと思いました」と話していました。
網走市農林課の東谷麻央さんは「ヒグマは身近な生き物なので市民にはしっかりと対応策を考えながら生活してもらいたい」と話していました。