道南有効求人倍率0.80倍 人手不足も物価上昇で求人控える

ことし1月の道南の有効求人倍率は前の年の同じ月を6か月連続で下回る0.80倍となり、人手不足になっているものの物価上昇などの影響で求人数を控える傾向が続いています。

函館公共職業安定所によりますと、仕事を求める人1人に対し、何人の求人があるかを示す有効求人倍率は、道南ではことし1月、0.80倍となり、前の年の同じ月と比べて0.03ポイント減少しました。
これにより、6か月連続で前の年の同じ月を下回りました。
また、新規求人数は2634人となり、業種別で見ますと、継続的に人手不足が続いている「医療、福祉」で前の年の同じ月と比べて、11.4%増加しています。
一方、新型コロナの行動制限が解除されたことなどから飲食の持ち帰りサービスが減少し、「宿泊業、飲食サービス業」で12.8%、前の年に人手不足のため求人数が多かった反動を受けて「卸売業、小売業」で5.4%、いずれも減少しています。
函館公共職業安定所は、「人手不足感はあるものの物価上昇などの影響で企業側は求人数を絞る傾向にあり、こうした状況はまだ続くとみられる」としています。