知床で子ども向けの防災教室 津波の際の注意点などを学ぶ

津波による浸水が想定されているオホーツク海側の斜里町ウトロで、子どもたちの防災意識を高めてもらおうと、防災教室が開かれました。

防災教室は3月6日、大地震による津波で国道や道の駅などが浸水すると想定されている斜里町ウトロにある義務教育学校「知床ウトロ学校」で開かれ、1年生から4年生の児童13人が参加しました。
はじめに地元の防災士、小平朋佳さんが、自治会がつくった津波避難マップを紹介しながら、▼津波が迫っている時には近くのホテルや高台に逃げることや、▼冬には津波と一緒に流氷も押し寄せるので注意が必要なことなどを説明しました。
このあと、着の身着のまま避難した場合に備え、身近なものを使って皿やコップを作るワークショップも開かれました。
子どもたちは小平さんに教えてもらいながら新聞紙を丁寧に折って皿やコップの形に整えたあと、プラスチック袋をかぶせた上で皿に蒸しパンをのせたりコップに水を入れたりして使い勝手を確認していました。
参加した4年生の女子児童は「新聞紙のコップは少し飲みづらかったが、普通のコップと同じように使えた」と話していました。
講師を務めた小平さんは「防災は簡単なこともあるので、難しく考えなくていいということを理解してほしい」と話していました。