浦河町で巨大地震と津波を想定した住民参加の避難訓練

東日本大震災から13年となるのを前に、日高の浦河町で、地域の住民が参加して、巨大地震と津波を想定した避難訓練が行われました。

警察や消防などが6日、浦河町で実施した訓練には地元の銀行や障害者施設などからおよそ30人が参加しました。
訓練は、浦河沖を震源とするマグニチュード9の地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定で行われました。
このうち、障害者が働くカフェでは、「地震が発生した」という合図とともに、参加者がすばやく机の下に隠れて身を守りました。
続いて、参加者たちは警察の誘導で避難ルートを確認しながら、およそ300メートル離れた、避難所に指定されている高台の施設まで歩いて移動し、全員が10分以内に避難を完了させました。
この地域では、千島海溝と日本海溝沿いの巨大地震で24分後に第1波が到達し、最大で11.9メートルの津波が押し寄せると想定されています。
参加した障害者施設のスタッフは「訓練ができてよかった。今後は避難にかかる時間をさらに短縮していきたい」と話していました。
また、浦河警察署の大塚竜彦副署長は「津波がくる場合に備え、高い場所を確認して、ルートを歩いてみることが大事になる。がれきで歩道が使えないケースなども考えてほしい」と呼びかけていました。