足寄町 女性殺害事件で58歳の知人を殺人などの罪で起訴

去年11月、十勝の足寄町で女性を殺害したとして逮捕された58歳の知人について、釧路地方検察庁は5日、殺人と死体遺棄の罪で起訴しました。

起訴されたのは足寄町の無職、志渡典吉被告(58)です。
起訴状によりますと、志渡被告は去年11月、知人でスナックを経営する延本真弓さん(66)の頭部をハンマーで殴ったうえで首を絞めるなどして殺害し、遺体を足寄町内の山林に遺棄したとして殺人と死体遺棄の罪に問われています。
釧路地方検察庁はことし1月から先月まで1か月間鑑定留置を行いましたが、その結果などから刑事責任を問えると判断し5日、起訴しました。
検察によりますと遺棄現場からは被害者の爪や骨が見つかった一方、遺体は見つかっていないものの、山林に残っていた血のついたシーツなどの証拠や被告の供述を踏まえ、殺意が認められるとしています。
検察は認否を明らかにしていませんが、これまでの警察の調べに対し「車を貸してほしいと何度も頼んだが断られて口論になり、かっとなって殺した」という趣旨の供述をして容疑を認めていたということです。