ドローンで救援物資運ぶ配送実験 災害で孤立想定 新十津川町

災害で孤立した地区が出たことを想定して、ドローンで救援物資を運ぶ配送実験が、空知の新十津川町で行われました。

この配送実験は、災害時の物資の輸送にドローンを活用しようと、新十津川町が民間の会社と共同で行いました。
実験は、災害によって道路が寸断され、町の中心部からおよそ15キロ離れた吉野地区が孤立したという想定で実施され、救援物資を運ぶドローンの操縦は東京で行われました。
役場前を飛び立ったドローンは、川の上空を飛行しておよそ35分で吉野地区の目的地に着陸し、物資が入った荷物を降ろしました。
荷物には、粉ミルクや紙おむつ、飲料水などが入っていて、谷口秀樹町長から吉野地区で農業を営む壺井秀太さんの家族に手渡されました。
壺井さんは「町から離れた地区なので災害時は心配ですが、この取り組みで安心して暮らせると感じました」と話していました。
また、谷口町長は「ドローンを使った物資輸送を、買い物に行くことが難しい買い物弱者の支援にもつなげていきたい」と話しています。