能登半島地震の被災地で支援 帯広の医師が報告会

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県内で支援活動に当たった帯広厚生病院の医師が4日、現地での活動を報告しました。

ことし1月の能登半島地震を受けて、帯広厚生病院は医療従事者でつくる災害派遣医療チーム=DMATを2回にわたって石川県に派遣し、医療支援に当たりました。
4日は派遣された医師2人が病院関係者など約60人を前に現地での活動を報告しました。
この中で、輪島市で活動した救急科の加藤航平医師は、現地の病院では、医療従事者も被災したために人手が足りない状況になり、体制がひっ迫していたことや、各地の避難所で必要とされている支援の調査に奔走したことなどを報告しました。
また、珠洲市で活動した麻酔科の宮下龍医師は、現地での経験を通じて、十勝でも断水した場合のトイレの確保や災害時の寒さ対策について改めて考える必要があると強調しました。
宮下医師は「十勝でも、札幌との交通が遮断された場合の支援の受け方や全国から来る医療従事者をどう受け入れるのかについても議論していかなければいけない」と話していました。