釧路 伯母への強盗殺人の罪 被告に求刑どおり無期懲役の判決

8年前、釧路市で1人暮らしの高齢の伯母を殺害し現金を盗んだとして強盗殺人の罪に問われた被告の裁判で、釧路地方裁判所は求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。

釧路市の無職、田中治樹被告(51)は2016年1月、釧路市内で1人暮らしをしていた当時80歳の伯母を鈍器のようなもので殴って殺害し、現金20万円余りを奪ったとして強盗殺人の罪に問われました。
これまでの裁判で検察側が無期懲役を求刑したのに対し、弁護側は起訴された内容を全面的に否認し無罪を主張していました。
4日の裁判で釧路地方裁判所の井草健太裁判長は犯行当日、被告の車が被害者の家の方向へ向かっていたことや、犯行時間帯の直後に現金をATMに入金していたことなどを挙げ「被告が犯人でなければ説明がきわめて困難だ」と指摘しました。
そのうえで「被害者の頭部をあらかじめ用意したハンマーで執ようかつ残虐に殴って殺害していて計画性も認められる。被害者は理不尽に襲われて亡くなり結果は重大だ」として無期懲役を言い渡しました。
弁護側は控訴するかどうか「本人と協議して決める」としています。